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Blu-rayとHD DVD [次世代~系]

昨日、HD DVDをハリウッドの映画会社4社(Paramount Pictures、Universal Pictures、Warner Bros. Studios、New Line Cinema)が支持するという発表があった。

と、いうことでBlu-rayとHD DVD、どこがどう違っていて、結局どっちがいいの?という疑問もあると思うので、まとめて比較してみることにした。

まずBul-rayとHD DVDについて主な相違点は

Bul-ray HD DVD
1層あたりの容量 25GB 15GB
最大何層まで行くか 8層 2層
保護層の厚み 0.1mm 0.6mm

となっている。

  1. 容量について。
    Blu-rayは標準で50GB(スタート時に2層記録からスタートする予定のため)、最大200GBまでのばせる。
    HD DVDは15GBか30GBで扱う。

    HD DVD陣営は「H.264等Mpeg4などで圧縮すればほとんど画質も変わらず、長時間録画できます」や「そんなに大容量使えたってしょうがないじゃないか」というようにコメントしていますが、この点について、
    HD画質を録画するのを目的にするはずなのに、Mpeg4長時間録画という点でどうかと…
    また、大容量すぎて意味が無いという点に関しては、それならなぜ今DVDがこんなに普及しているのか?というのがそのまま答えのような気がします。

  2. 保護層に関連して
    HD DVDはDVDと全く同じ保護層の厚みを取っているため、現行のDVDと全く同じキズと汚れへの耐性を持っています。

    それに対しBlu-rayは、保護層を薄くすることで多層化を容易なものとし、大容量へとつないだのですが、このことによって逆にHD DVDに比べてキズや汚れの影響を受けやすくなってしまうというデメリットを持っています。
    ただ、この点に関してはBul-ray参加企業のTDKが表面を保護する技術を開発(現在発売中の超硬を改良したようなもので、Blu-rayのみに使うらしい)。
    なので、キズや汚れに関しても現行のDVDと同等かそれ以上に耐性があるようです。

  3. 互換性について
    Blu-rayは完全に新規規格のため、基本的に互換性はありませんが、CDやDVDは読めるようにするようです。

    HD DVDは非常にDVDと互換性の高いものと発表されており、確かに製造レベルでは、ボタン一つですぐに切り替えられるほど互換性は高いです。ただし、現行のDVDドライブとの互換性は皆無であり、ファームウェアアップデートでも対応はできないそうです。

  4. その他
    先日行われたCEATECでの発表で、Blu-rayはJAVAもサポートしているらしく、たとえば今のDVDのメニュー画面をJAVAで作って、より動きのあるものを作ったりと、拡張性があるようです。
    また、無視できない要素としてPS3(仮)に搭載が決定したという点があります。

以上より、補足を追加してまとめると、

HD DVDの利点は製造上での互換性の高さであり、メディアの製造コストが安くすむため、ソフトメーカー(映画会社など)は商品を発売しやすく、また、消費者から見てもすぐに安価なディスクが手に入る可能性が高い。

Blu-rayは機能面においてはほぼすべてにおいてHD DVDを上回っており、弱点は全く新しい製造ラインを作らなければならないことと、メディアが出始めの頃はキズと汚れ対策のコーティングの分も含め割高になる可能性が高いということです。

ということで、安さをとるか機能をとるか。という感じに見え、全くどうなるかわからないBlu-rayとHD DVDですがITmediaの記事(ここ)に、
「BD機器でHD DVDのメディアを読むことは技術的に実現可能とも言われており、DisneyとFoxどちらかの動向次第では、パッケージメディアはHD DVD、録画はBDという流れが生まれる可能性もある。」
とあるので、次世代DVD登場初期からしばらくは上記のような流れとなり、ゆくゆくはBlu-rayディスクへとシフトし、また新たな次々世代へとシフトするのかもしれません。


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